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キャンディー塗装の手順 Z1イエローボール編

オートバイ塗装と言えば、やっぱりキャンディーペイント!

このページではキレイに塗装するのは難しいと言われる3コートキャンディーの塗装方法を説明します。
さらに火の玉カラーのマスキング手順もくわしく解説!

塗装手順、ノウハウ、ワンポイントアドバイスをプロのバイク塗装屋の視点から多くの写真で徹底解説していきます。


キャンディーペイントってそもそもどんな塗装?

そう思われている方も多いと思います。
キャンディーペイントとはシルバーメタリックやグレーメタリックの上から色のついた半透明のクリアーを塗って独特の深みを与える塗装のことを言います。

旧車はもちろんバイク塗装には欠かせない存在となりつつあるキャンディー塗装を身につければ、格段に塗装のバリエーションが増えて塗装も楽しくなると思います。




キャンディーペイントは下地が命!!

今回キャンディー塗装をするのはZ1です。
外装を剥離し、下地からしっかり作り上げましょう。

剥離の詳しい手順はこちらをご覧ください。
※剥離は手袋を使ってくださいね!




パテでへこみを修正します。

このタンクは一度も剥離されずに4回ほど塗り重ねられていました。

錆を取り、へこみを引き出します。
へこみの直し方はこちらをご覧ください。




パテを付けます。

旧車などは大きい凹みがなくても、薄い凹みが多くある場合があります。根気良くきれいに直します。

エンブレムのねじ穴はあらかじめねじを入れておくと塗料が入らないので後々便利です。
パテの付け方、プラサフ塗装の仕方はこちらをご覧ください。

下地処理はここまで! 気を引き締めていきましょう!




ここからキャンディーペイントの本番です。

サフェ状態の外装を600番〜800番で水研ぎします。

全体をムラなくきれいに研いだら、キレイにウエスでふき取ります。



ベースの色を塗装して、しっかり乾燥させます。

Z1イエローボールの3コートダークキャンディイエローのベースの色は濃い青色です。
3コートダークキャンディーというのはベースの色(だいたいはブラック)を塗りシルバーをまんべんなく振りかけてその上からキャンディーカラーを塗装して独特の深みを与える塗装です。

※※ この塗装の時点で、塗装の出来を左右します。ゴミが入らないように細心の注意を!!

※※ 塗装したあと乾燥させますが、乾燥した後も絶対に触れてはいけません!!

その理由はのちほど!



シルバーメタリックを振りかけます。

写真のタンクがキラキラしてるのがわかると思います。

※シルバーメタリックを塗るのではなく
振りかけるのです。
タンクから50センチ〜100センチほどスプレーガンを離し、エアーと塗料の量を多めにして、小刻みに手を動かし、まんべんなく均一にシルバーが乗れば、成功です。

※シルバーを塗る前に塗装面に触れてしまうと塗装膜に均一に付いていた電気幕が手が触れたことにより、取れてしまいます。
そうすると、シルバーが均一に乗りません。



カラークリアー(キャンディーカラー)を塗装します。

このキャンディークリアーを塗るときに垂れてしまっては、ベースの色を塗る時からやり直しです。

一度深呼吸して落ち着いてから、作業をしましょう。
タンクキャップ、エッジの付近から色を付け、一度に塗り込むのではなく、写真右のように写真右のようにうっすらと塗ってから3回くらい塗り込んで自分の好きな色にしましょう。



色が付いたらしっかり乾燥させます。

サイドカバー、テールもゴミが入らないようにキレイに塗って乾燥させます。




マスキングをしてイエロー⇒クリアーを塗れば完成です。


キャンディーペイントをうまく塗装するにはやはり経験が必要ですが、これが身につけば、友達からも塗装の依頼がくるかもしれません! 急がず焦らずリラックスした状態で塗装することがうまくペイントするためのコツです!!

下記リンクも合わせてご覧ください。