本文へスキップ


バイク塗装の仕方 まとめ カスタムペイントの手順 ゼファー1100編

このまとめでは幅広い年代に人気のカワサキ【ゼファー1100】のカスタムペイントについて詳しく解説していきます

基本的には青色の純正外装で解説を進めますが、
偶然にも同時期にドレミコレクションのゼファー1100 Z2外装のキャンディーレッドラップも注文が入ったため赤色のほうも少し出していきます。


写真を見て「これはどうなっているんだ!?」と思われるかもしれません。
それはカスタムペイントだからです。

この外装には様々な技法が使われています。各技法については下記の通り

1 キャンディーブルーラップ塗装
2 Kawasakiエンブレム塗装(2コート)
3 オリジナルタイガーラインのマスキング
4 ゴールドリーフ
5 キャンディーブラック グラデーション
6 シルバーのライン

左右対象の
曲線マスキング、サイド部分の曲面における直線のマスキング

外装をフルでラップする、難易度の高い
3コートキャンディーラップ塗装

ネイキッドではあまり見かけないが
アメ車、ハーレーなどによく使われる
ゴールドリーフ

ぼかし加減が難しいキャンディーブラックの
グラデーション塗装

定番の
カワサキロゴ塗装

と内容盛りだくさんのこの塗装ができれば、今後どのような塗装を頼まれても一生困ることなく、さらに塗装技術は自身の財産になります。

レッツチャレンジ!!!

バイク塗装の基本的な手順とは?
下地処理
パーツの洗浄、タンクの剥離、凹み、割れ修正、プラサフ塗装のことを指します。
塗装
DIY塗装というのは【下処理】と【トップクリア】の間に【なに】を塗装するかということです。 単色ならすぐに終わる カスタムペイントなら順序など考えます。
この塗装は自分次第です。
トップクリアー【仕上げ塗装】
色を付けた外装に【ツヤ】【耐候性】【耐溶剤性】等を持たせるために二液型のウレタントップクリアーを吹きます。(弊社の塗料はクリア以外もすべて二液型ウレタンです)

ツヤが出るか出ないかの重要なポイントでもあります。

磨き作業
磨き(ポリッシュ)はDIY塗装では必ずしも必要ではないですが、
塗装面の仕上がりを均一にするために行います。
(極端な話をすれば、クリアのツヤ出しに失敗しても磨けばピカピカに!)

塗装の準備(設備編)
エアコンプレッサー、エアホース、ガン、防毒マスク、レギュレター
エアブラシ 等
防塵マスク&防毒マスク エアホース&エアタンク エアガン&エアブラシ

エアガンについてよく質問されますが、口径は1.5でOKです。この解説ではぼかし塗装、ロゴ塗装にエアブラシや、0.5口径のガンも用意してますが、この技法を使わないのであれば、必要ありません。
「ガンはどこのメーカーを使ってるの?」とも聞かれますが、あえてここでは公表しませんが、特別高いものを使っているわけではありません。
ただ「激安990円」のようなものは使わないほうがいいと思います。
塗装の準備(塗装編)
この塗装で使用するのは、
黒、シルバー、キャンディーブルー、キャンディーレッド、キャンディーブラック(スモーク)、クリアー、ゴールド、各種硬化剤、希釈用シンナー、洗浄用シンナー、計量カップ、電子量り、コシ紙、マスキングテープ、ラインテープ、撹拌用割り箸 ハクリ剤 手袋 等

塗装の準備(頭の中)
頭の中の塗装の準備とは塗装手順を考えることである!
これがとても重要で塗装にかかる【時間】【費用】【手間】が大きく変わってきます。

塗装手順は以下の通り リンクになっています。見たいところをクリック!

以上の工程を徹底的に詳しく解説していきます。
1 下地処理

タンクはきれいでした 部品はすべて外します もちろんセンサーも エンブレムもきれいに剥がす
まずは下地処理の準備です。
今回のベースはゼファー1100純正外装です
外装についているエンブレム、その他部品をすべて取り外します。
エンブレム部分は隙間にカッターを入れて裂くような感じにするとうまく剥がれます。




裏側も入念に!


1100のサイドは割れています
塗装前に汚れを落とします。
外装の状態は様々ですが、ワックスやコーティング剤が塗られているものがあります。そのままでは塗料を弾いてしまい、塗装ができません。

台所用洗剤でOKですので、ゴシゴシ洗います。



中に入らないように栓をします
強力ハクリ剤をタンクに塗ります。(写真は約10分後)
タンクの状態はパッと見、悪くないですが、塗膜の下は錆があるかもしれません。
そのまま塗装して、そのまま錆が進行するとサビの影響で塗膜が浮いてとても残念なことになります。
剥離はしたほうが無難といえます。

※剥離剤は劇物です。剥離剤の缶を開けるときは必ず当て布をして、ゆっくり開けてください。
剥離剤はトロトロで側面に塗ってもたれづらいですが、下にはしっかり新聞紙等をしきましょう。
※必ずゴム手袋、安全ゴーグル、露出のない服装で作業をしてください


一回目の剥離後


ヌメリを新聞紙等でふき取り二回目のハクリをします

金属のヘラ、皮スキ等で塗膜を剥がします。
季節により、塗膜が浮いてくる時間は様々ですが、浮くまでしばらく待ちます。
一回ですべてがうまく剥がれないこともありますので、二回〜三回に分けてハクリします。

必ずゴム手袋、安全ゴーグル、露出のない服装で作業をしてください。


剥離剤のヌメリをシンナーでふき取ります。
ぼろ布等にシンナーを染み込ませ、ヌメリを隅々までふき取ります。
※この時、溶剤等に肌が弱い方は耐溶剤性の手袋をすることをお勧めします。

細かい部分はワイヤーブラシできれいに!
タンクキャップ付近は入り組んでいてなかなか塗膜が取れません。
そうゆう時はワイヤーブラシでゴシゴシ取りましょう。

※サンドブラスト機があるならそれが一番早い!

サイドカバーの補修、補強をします。
ゼファー1100の持病?と言われるサイドカバーの割れを補修します。

リューター等で割れ部分をえぐります。
ここにプロでもご用達の【プラリペア】を流し込むわけです。
でもこれだけでは強度は不十分です。
裏側もえぐります。 全体的に荒らします プラリペアを流します 強度アップのサフェースマットです
二枚重ねです パウダーを万遍なく リキッドを注ぎます
このように裏側も念入りに補強すると相当強度はアップします。


プラサフ塗装の下地処理です。
運よくこのタンクは錆がありませんでした。
布サンドペーパー60〜100番くらいで念入りに表面を荒らします。

写真下 タンク台があるとタンクが傷つかず作業性がいいです。

グレープラサフを塗装します。
グレーと言ってもほぼ白色です。プラサフはグレーブラックがありますが、グレーのいいところは上塗りの色を選ばないということです。
サイドカバーは黒プラサフで塗装
※塗る前にはしっかりとシンナー等で脱脂しましょう
※下塗りですので、きれいに塗る必要はありません。



プラサフの表面を滑らかにします。
上 600番〜800番の耐水ペーパーでタンク表面をペーパー掛けします。
※磨きすぎて地金が出ないように手加減に注意しましょう

中 研ぎ水はきれいにふき取ります。

下 上塗りのためにしっかり脱脂剤で脱脂します。
2 ラップ塗装

ブラックを塗装します。(ラップ塗装のベース)
ラップ塗装のベースですので、ツヤは全く必要ありません。

※ハジキ防止のバラ吹きも忘れずに!
※エッジ付近は色付きが悪いのでしっかり色付けしましょう
ドレミのタンクです
塗りこむ前にバラ吹きします
垂れないように慎重に!

サイドカバーも同じ要領で!



ラップ模様をつけます。
文字通りラップ塗装とはサランラップを使います。

タンクのような大きなものをラップするときは写真のようにサランラップを3枚切り取り、手でペタペタ圧着して大きいサランラップを作ります。

※ラップにゴミが付かないようにきれいなところで作業しましょう!
※写真はきれいな新聞紙の上です。


シルバーを一気に塗装し、乾かないうちにラップをかぶせて、手でシルバーが柔らかいうちに動かして模様をつけます。
※ラップ塗装のポイントは、小さいパーツ→大きいパーツでやると要領をつかめて失敗も少ない


クリアを吹いて段差をなくします。
ラップ模様をつけると、どうしてもわずかに表面が凸凹になります。
写真上 そのまま塗装してしまうと、仕上がりも悪くなりますので、一度クリアを吹きます。

写真下 800番程度で研いで表面を滑らかにします。

よく脱脂します。
@水分をよくふき取り、
A脱脂剤を染み込ませたキムタオルで汚れ、油分をふき取り、
Bすぐに乾いてるキムタオルで脱脂剤の付いたところを拭います。

キャンディーブルーを塗装します。
@エアブローで表面についてるホコリ、ごみ等を飛ばします。
Aハジキをさけるためにエッジ付近から慎重に塗装します。
Bムラなく、たれもなく塗装します。

※この時もサイドカバーのような小さいパーツから塗装し、そのサイドカバーを色見本としてタンクや、テールを塗っていきます。



外装のキャンディーブルーの色味をチェック!
写真のようにタンク、サイド、テールの順に並べてKブルーの色の濃淡をチェックします。

色の濃淡が著しく違うと結構目立ちますので、面倒と思わずに今のうちに重ね塗りをして調整しましょう。
3 マスキング

クリアを吹いてコーティングします。
前述を同じように
@クリアを塗装 A800番程度で研ぐ B脱脂する

※大前提ですが、研いだり、脱脂したりする場合は塗膜がしっかり乾燥してから行います。

マスキングの大元!センターラインを引きます。
真上などから見てまっすぐかどうか確認します。※この写真は真上からではないので多少そって見えます。

ここで一休み
純正品と社外品の【品質の差】について

タマゴ型のプレスで言えば、左の純正タンクはしっかりと中央を通っているのがよくわかりますが、右のドレミタンクは右に5mm程度ずれています。
ねじ穴で見てもずれているのがよくわかると思います。

このずれのおかげでセンターラインが手間取りました。。。

どんなに精巧に作られていてもやはりこうゆうところで川崎重工とのクオリティーの差が出てしまうようです。

右側のマスキングをします。
まず最初にオコトワリですが、今回のタイガーカラーは純正ラインとは違い特別なライン取りのため図面はなく、とある写真を参考にフリーハンドでマスキングをしました。
※なめらかを意識してください。

センターラインを基準にして反対側に印をつける
@ 写真を見るとセンターから左がおおよそ85mm位です。
※おおよそと言ってますが、実際は1mm以下の精度でマスキングを心がけましょう。
A 適当なところ(5か所程度)で同じようにしるしをつける
B なめらかにしるしに沿ってマスキングをします。



左右対称になるようにマスキングをする
@ 同じように2本目のラインも引きます。
A バイクに跨ってタンクを上から見たときに歪んでいたら残念です。
上からもしっかりチェック
B 見事に鏡を見ているようです。このくらいを目指しましょう。

タンク下部のマスキングをする
カワサキのマスキングシートが無造作に貼ってあるように見えますがその通りです

なぜかというと【タンク下部のマスキング】と【先ほどマスキングしたライン】と【エンブレム】の間のスペースを調節しているからです。
ベストな位置でマスキングするためにカワサキロゴを実際の場所付近に貼り付けて様子を見ます。


左右対称にマスキングします。
位置が決まれば反対側も同じようにマスキングします。

※前述のようにこのマスキングは特殊ですので、純正ラインではなく写真下のようにシートで隠れる部分までマスキングが来ます。


下書きから清書に移ります。
いままでのラインはマスキングテープによる言わば、【下書き】です。
ここから【ラインテープ】による清書をします。

マスキングの外側に沿ってダブることなくキレイに貼っていきましょう。

※ラインテープは湾曲した面にも柔軟に対応し耐溶剤性にも優れていますので、カスタムペイントには必須です。ホームセンターにも売っています。


マスキングを剥がし、養生していきます。
ここまで来て左右対称でないことに気づいても相当手間ですので、焦らずに!!


幅のあるマスキングで全体を養生!
写真上 テープとテープの間は1〜2ミリ程度にするとテープも無駄になりません。
あとマスキングテープは安すぎるものを使うと糊残りがひどいのでやはりそこは【3M】のマスキングテープがいいと思います。

テールも同じように
同時進行でやると作業も楽しいです。
4 ゴールドリーフ

ゴールドを塗装します。
このゴールドの塗装の意味はゴールドリーフの時に詳しく解説します。

毎度のごとく下地ですので、垂れるほどツヤを出さなくていいです。

※写真下は乾燥機で乾燥させている様子です。





ゴールドリーフの準備をします。
写真A 金ラインのフチに5ミリ幅のラインテープをきれいに2本貼り付けます。

写真C ラインテープの間にゴールドサイズ(ゴールドリーフの接着剤)が入らないためにマスキングテープで養生します。




ゴールドリーフの準備をします。その2
写真@ これがゴールドリーフ(金箔)です。ヒジョ――――に薄いですので、取扱注意!

写真A ゴールドサイズ(ゴールドリーフの接着剤)をきれいな容器に移します。

写真BC 金粉を混ぜよく混ぜます。

写真D ゴールドリーフは貼り付ける幅に丁寧にカットします。
カットしたものはきれいなところに置きましょう(ハサミでカット)


接着剤をムラなく塗っていきます。
平筆でまんべんなく塗っていきますが、厚く塗りすぎないようにしましょう。

写真B 数分経ったらマスキングテープを剥がします。


半乾きの状態でラインテープを剥がします。
2列貼ったラインテープのうち内側のラインテープのみを接着剤が半乾きのうちに剥がします。




ゴールドリーフを貼り付けます。
写真@ ゴールドリーフをそっと持ち、多少重ね気味にそっと金ラインの所に乗せます。
薄いので、ペタッと張り付く感じです。

写真A 指をそっと押し当てるように圧着します。
※強くすると破けたり、指紋が付いたりしますので注意!

写真B 余分な箇所をデザインナイフで薄く切れ込みを入れてピンセット等で取り除きます。



ラインテープをまた貼り付けます。
外側のラインテープに沿って超正確に貼り直しがないように一発できれいに貼っていきます。

残しておいたラインテープがガイドラインとなりリーフの余分な部分をマスキングしてくれます。




はみ出た部分をカットします。
写真@ デザインナイフでラインテープのエッジをなぞるようにサラッとカットします。
※刃は切れ味のいいものを使ってください。
写真AB 剥がすとはみ出た部分が見事にくっついています。
このようにするととてもきれいにゴールドリーフを貼り付けることができます。


次はタンクに貼り付けます
何事も小さいパーツで要領をつかむことが成功への近道です。

テールと同じように作業しましょう。

※このタンクは真横に特殊な方法で固定しています。


ゴールドリーフを貼り付けるタイミングとは?
やってみると分かるゴールドリーフの難しさ。
それは貼り付けるタイミングです。

早すぎると、まともに乾かない。遅すぎると、まともにくっつかない。

目安としては軽く触って指紋がしっかり残るくらいでさらに、指をつけた状態でヌルヌル動かないくらいがベストです。



タンクの左右下部のリーフを完成させます。
テールと同じようにガイドに沿って切ると見事にリーフを貼れます。

タンク上部は左右まとめて!
だいぶ要領がつかめてきたところだと思います。
慣れてきたら一気にやってみるのもいいかと




境目の余ったリーフの処理の仕方
写真をよく見ていた方は気づいた方しれません。
それは境目のリーフの処理です。
写真AB リーフはとても薄く、そのおかげで馴染みやすく境目であっても目立たずにスーッと裂けることができます。

写真B どこが境目かわからないと思います。


ゴールドリーフはひとまず完成です。
今回の塗装の一番の難題はゴールドリーフだったかもしれません。
キレイにやるのに、一番神経を使う作業です。



最後にクリアでコーティングします。
写真@ ゴールドリーフに触れないように注意深く表面のホコリ、ごみを取り除きます。※エアブローはやめたほうが無難!

写真AB クリアで垂れない程度にリーフをコーティングします。
一方その頃、赤ラップのドレミ外装は?
こちらも着実にマスキング&ラインが入っています。
マスキングにつかう大きいロール状の紙もあるのですが、なかなか手に入らないと思います
そういう時は新聞紙でもOK!
※新聞紙の場合は塗装の際にゴミ、ホコリをよくエアブローしましょう!


800番ペーパーで均します。
リーフのエッジのバリを研いでなめらかに!
研ぎすぎてリーフまで研がないように!


シルバーラインのマスキングをします。
幅5mmのシルバーをリーフのフチ(上部)とリーフの上(下部)に沿って入れるためのマスキングを施します。
全体をマスキングするには写真のようなロール状のシートがあると仕上がりもきれいですが、新聞紙でもOK!


マスキングのポイントを確認!
写真上のように尖ったところをカットする場合は塗装直前の一番最後にカットしましょう!
その理由は細かいマスキングの場合はちょっとしたことで剥がれてしまう場合もあるので、直前にすることでそのリスクを最大限に減らします。


シルバーを吹きます。
一気に塗ると塗装トラブルの元ですので、時間に焦らず、まずはバラ吹きから!

テールカウルはいち早くクリアまで仕上げます。
塗装は順序を考えるのが重要です。
テールカウルはエンブレム塗装が入らないのでシルバーを塗装後、クリアを塗装します。

5 エンブレム塗装

Kawasakiエンブレム塗装に入ります。
カワサキのマスキングシートを用意し、【位置決め】として文字を理想の位置に貼り付けます。
ポイントとしてはタンクの下のラインと【ほぼ】水平にすることです。ほぼですよ!
そしてカワサキの文字の下に3mmのマスキングテープを2列キレイに貼ります。


Kawasakiエンブレムの枠の貼り付け準備です。
カワサキの文字の枠のマスキングシートを用意し、文字の下に3mmのマスキングテープを貼ります。
そしてタンクのカワサキの文字の下に3mmのマスキングテープを2列キレイに貼りましたが、そのうちの上のテープを剥がします。(エンブレム左側も同様に剥がす)

転写シートを剥がし貼り付けます。
タンク左側のエッジにカワサキマスキングを合わして転写シートを剥がし
タンクに貼り付けたガイドラインに沿ってキレイに貼ります。
※ロゴシートの上面には切れ込みを入れました。

全体を養生します。
タンクの側面は球面ですので、マスキングの文字はどうしても上側が余ってしまいます。ですの事前になじみやすくなるよう、上には切れ込みを入れています。
先ほどのロールペーパーで全体を覆い、カワサキロゴ部分をハサミで切り取り、ピンポイントでマスキングします。

※転写シート(りたっくシート)はまだ剥がさない!

塗装直前の準備
転写シートは爪で圧着後、塗装直前に剥がし、切れ込み等をマスキングして
さっそく塗装です。
エンブレム塗装のガンは0.5口径の小ぶりなガンを用意しましたが、1.5でも問題はありません。ただ塗料の【出】は抑え気味に!

マスキングを剥がし、クリアを吹きます。
2コートシルバーとはまず黒を吹き、その上からシルバーを乗せていく手法です。
意義としては自分でシルバーの濃さを調整でき、シルバーのギラギラ感を強調できます。
剥がした後はクリアでしっかりコーティング!

一方その頃、ドレミ外装は、、、

写真@ マスキングが剥がれていることもあります。しっかりチェックしましょう。
ゴールドを塗装した後にさらに5mmのラインテープでマスキングし、ブラックのラインを入れます。
そしてぼかし塗装の準備のクリアを吹いて乾燥中です。

6 ぼかし塗装(グラデーション)

最後のカスタムペイント!グラデーション塗装!
このままでも十分かっこいいとは思いますが、ここで一つ大人のカスタム
【グラデーションペイント】俗にいう【ぼかし塗装】です。
一味違うキャンディーブラックぼかしとは?
写真@A まずはリーフのまわりをきれいにマスキング

写真BC 薄く塗り重ねて徐々に濃くしていく!

言ってしまえば、これだけですが、このぼかし塗装の違いはキャンディーブラックを使っていることです。
キャンディーブラックとは俗にいう【スモーク】ですね。
写真D でわかるように塗り重ねていても完全に真っ黒というわけではなく透けているのがわかると思います。

テールで要領をつかんだらタンクに!
ぼかし塗装はエアブラシで行います。※普通のガンでは無理です!
口径は0.3程度を選び、塗装の【ポイント】【うまくやるコツ】は
グラデーションを吹く前にクリアをサラッと吹きます。
そうすることでKブラックのなじみがよくなり、キレイに色付きます。
また右手で塗装する場合はしっかりと左手も右手に添えてぶれないようにサポートします。
キレイに剥がしてグラデーション塗装は完成!
ぼかし塗装はどうでしたか?
一段と渋く、カスタム感が出たと思います。
さて次はついに仕上げ塗装です。

一方その頃、ドレミ外装のぼかし塗装は、、、

ブルーラップと同じ要領でぼかし塗装ですがこちらに使う黒は普通の黒ですので、
透けるような感じはなく普通のグラデーションです。
あわてずに薄く塗り重ねるように!

7 トップクリアー(仕上げ塗装)



鏡面塗装の前にまずは捨てクリア!
おさらい!捨てクリアとは仕上げクリアの前に吹くクリアのことで
ラインなどでできた段差を滑らかにして仕上げクリアの仕上がりをさらによくすることです。

「これで完成でよくねぇ〜」と思った人! 違います。
この後に更なる感動が待ってます!!


800番程度で念入りにペーパー掛け!
完成間近に迫った外装ですが、あわてずに!!
800番程度の耐水ペーパーでムラなく研ぎましょう。
ゆず肌になっていたらペーパーでツルツルになるまで!
エッジはほどほどに

がしかし、ここで注意!
ツルツルにすることに意識が行き過ぎてしまうとうっかり削りすぎて【色の層】まで行ってしまいます。

そうならないためには捨てクリアを厚めに吹くこともオススメ!



仕上げクリアで塗装はすべて終了!!!
塗装前に深呼吸をし

@ どこから塗装するのか確認!
A 自分が思う垂れやすいところの確認!
B 塗装面の脱脂
C ホコリが付いた場合の取り除く道具の準備
D 服にホコリはついてませんか?
E 垂れてしまった時の対処法

などなどしっかり頭に叩き込んで落ち着いて仕上げクリアに臨みましょう!
しっっかりと完全硬化させましょう!
一足早く仕上がったレッドラップのドレミ外装と豪華共演です
夜の照明のほうが実際の見え方に近い気がします。

8 磨き作業


全行程で一番最後の磨きです。
DIY塗装では必ずしも必須ではないです。

塗装はもうしないですが、塗装面を一際、際立たせるのが【鏡面磨き】です。

写真A 外装を1500番ペーパー→2000番ペーパーで念入りに磨きます。
ゴミかみがあった場合は1500番でとっておきます。

写真C 表面をよくエアーブローします。

写真D 肌調整(傷けし)コンパウンド→磨き粉をふき取る→鏡面用コンパウンド
の順序で磨き上げます。

※ワックスは単なる油のツヤであり、塗装面のツヤではありませんので、絶対にしないでください。

※コンパウンドというのは【研磨剤】です。【研磨】するものですので、ペーパーと同じく磨きすぎてはいけません。

カスタムペイント完成です。

@ バイク塗装をプロにまかせるのか、、、

A アマチュアに頼んで痛い目を見るのか、、、

B 自分で勉強して、自分なりに納得のいくものを塗装するのか、、、

自分なりの答えが見つかったかと思います。
少なくともAはなくなったでしょう。

本当のカスタムペイントを1から10まで教えてくれるのはこのサイトだけです。
質問などありましたら、遠慮なく。

DIY塗装は感動に溢れていますよ。

ちなみに当店でこれと同等の塗装をした場合の料金は
¥ ***,000円です。ご参考あれ

下記リンクも合わせてご覧ください。