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上手なマスキングテープの使い方 徹底解説!

ここでは塗装の出来を左右するラインテープの上手な使い方や、
カスタムペイントで使うエンブレムやロゴのマスキングシートの使い方を多くの写真とプロの視点で徹底解説していきます。

エンブレムやロゴの塗装も合わせて解説します。


マスキングのテクニックを中心に解説していきます。

カスタムペイントのみならず普通の塗装をする上でも必ず使うのがマスキングテープやラインテープです。

マスキングがうまくできれば、見栄えもかなりアップします。

コツをつかめばだれにでも出来ますので、チャレンジしましょう!



ラインの色になるベースはしっかり塗り込みましょう!

ザラツキがないようにムラなくきれいに薄く塗り重ねながら慎重に塗装します。

※もしマスキングする部分がザラザラになってしまったら、クリアを塗って研いだ後からマスキングします。



マスキングに使う道具を準備しましょう。

写真左、マスキングテープ、ラインテープ一式です。
ラインテープははがした後の塗装面がとてもくっきりしていて使いやすいですが、高価です。
1.5mm 2mm 3mm 5mm 10mm の5種類が代表的なものです。
ないものは組み合わせて調節しましょう。

マスキングテープは3mm 4mm 5mm 7mm 10mmくらいが代表的なものです。
3mmはよく使うのでたくさんあると便利です。

写真右はライン取りに使う目印を作る方法です。
カッターマットに直接張り付けて適当な長さに切り取りましょう。

※カッターマットは汚れがないように!



センターラインを出しましょう。

3mmか5mmのマスキングテープをフロント側から切れないように引っ張りまっすぐセンターに引きます。

センターかどうかの見分け方はタンクの左右のプレスラインからマスキングテープの距離を測り同じになるまで繰り返します。



プレスラインにもわかりやすくマスキングテープを貼ります。

貼り終えたらプレスラインから規定の位置に目印を付けていきます。



外枠一周分に目印を付けたら、1.5mmラインテープを準備します。


※ラインテープを貼る前に脱脂剤で軽く拭いてください。


センターラインを引く時と同じように貼っていきます。

目印の面に沿って軽くピンと張りながら貼っていきます。

※1.5mmは特に細いので強く引っ張るとすぐに切れます。

序盤で切れたならまだいいですが、最後あたりで切れるとテープがもったいないしですし、貼り直しの手間もかかります。


曲面もなめらかに貼りましょう。

右手でテープを貼りながら、左手で軽く抑えつけながら、曲線が滑らかになるように!

※要領をつかむまではなかなか難しい作業です。
ラインテープは貼り直しがききますが、粘着力が下がってきたと思ったら、潔くやり直しましょう。



ゆるやかな曲線はテープを長めにとり、歪まないように!

貼り終えたら、様々な角度から見て滑らかかどうかチェック!



角度が急な曲線は少しづつテープを曲げながら、滑らかに。

ZRXで一番角度ある箇所です。
目印は取っておいて貼り終えたら、定規でチェックします。

※簡単ではないですが、あわてずに!



タンク底辺にマスキングテープを貼ります。

タンクの底辺、外枠のラインは7mmです。4mmのスペースを空けるため、4mm幅のマスキングテープを貼ります。
1.5mm+4mm+1.5mm=7mmにします。



反対側も寸法どうりにテープを貼ります。

ラインテープは万が一の貼り直しのために3cm〜5cmくらいゆとりをもって切りましょう。



内側のラインは2mmです。間のスペースは3mmですので3mmのマスキングテープを貼ります。

ラインテープは歪まないようにそっと添わせるようにきれいに貼ります。

※マスキングテープに重ならないように注意!


3mmのマスキングをさーっとはがすと、やっと全体のイメージができると思います。

まだまだ作業は続きます。

※疲れたら休憩を! 集中力がなくてはうまくできません。



ラインテープを密着させます。

写真左のようにまずは指の腹を使って軽く押さえつけます。
※手をよく洗ってからしてください。

軽く押さえたら今度は爪の側面で密着させます。
※力を入れすぎたらラインテープが変形しますので、注意してください。



余分なところのテープをカットします。

塗膜を傷つけないように一回目は軽く切れ目を入れて、二回目に切り取ります。

刃の切れ味が出来を左右します。刃はいいものを使いましょう。



ラインテープの境目にマスキングします。

いくらきれいにラインテープを隙間にはほんのわずかな隙間があります。
そのまま塗装をすると隙間に塗料が入ってしまいます。



10mmくらいの幅はそれに合わせてマスキングを選びます。

カッターマットに直接張り付けてカットしてマスキングすると手際よく進みます。

※でも角度はどうやって合わせるの?と思われるかもしれませんが、経験を積むと一発できれいに切れます。



複雑な形の所も同じように貼りましょう。

貼り付けたい形をイメージしながらマスキングテープをカットして丁寧に貼り付けます


隙間ができないように!

キレイに貼り終えたらいよいよエンブレムの塗装です。



カワサキエンブレムのマスキングシートを準備します。

なんともない緑の紙に見えますが、切れ目が入っています。

デザインナイフで端からめくります。



文字を残してはがします。

文字まではがれないように丁寧にはがします。



文字の下面と横面のスペースを5mm開けます。

タンクに貼る際に5mm程度のりしろを付けておくと便利です。



貼る位置を決めます。

エンブレムの位置の好みは人それぞれですので、ここだ!というところで仮止めします



目印を付けて線を引きます。

写真のようにマスキングテープで貼りやすいようにガイドラインを付けます。
マスキングテープは4mmです。



転写シート(リタックシート)を準備します。

写真左、白い台紙のロールがマスキングシートを貼るときに欠かせない転写シートです

転写シートは静電気でいろんなところに不意にくっつくので注意します。
マスキングシートは脱脂した綺麗なテーブルか何かに貼り付けます。



カッターで端からめくります。

手をよく洗い油分がない状態で行ってください。
写真右、透明でわかりづらいですが、シートがめくれています。



転写シートをずれないように貼り付けます。

写真右は見づらいですが、貼り終えた後です。



転写シートに密着させます。

転写シートをはがした後の台紙(ツルツルの面)を下にして、爪で押さえるとちゃんと貼りつきます



マスキングシートの台紙ごとはがします。

粘着面にゴミ、ほこりが付いていけないので、台紙ごとはがします。



貼る位置を確認!一発勝負です。

マスキングシートは貼り直しがききません。

一発勝負ですので、落ち着いて冷静に!



カワサキのマスキングシートの下部とサイドに1mmの余裕を持って貼ります。

※片側をしっかり押さえピンと張りしわにならないように!



転写シートの上から爪で押さえて、ゆっくりはがします。

タンクに貼ったシートは二度と転写シートには付きません。



転写シートをはがしたら、上からまた密着させます。

先ほど使った転写シートの台紙をまた同じように使ってしっかり密着させましょう。


慣れるとこんな感じでも貼れます。

写真のやり方はちょっと上級者向けだと思います。

どちらがやりやすいか人それぞれだと思いますので、いろいろ試してみてください。



テールカウルのマスキングをします。

テール下部のスペースは5mmですので、5mmのマスキングテープを貼りそれに沿ってラインテープを貼りましょう。


下のラインは7mm

7mmのラインテープはないので、5mm+2mmで7mmにします。

ラインテープの間にはマスキングテープを貼り、隙間を埋めます。



テールレンズ側のスペースは10mmです。

5mm+5mmで10mmの間隔をあけ10mmのラインテープを貼ります。


上のラインも同じように貼ります。

曲線ですが、シンプルですので簡単です。



内側のラインは2mm、間は3mmです。

隙間のないように、また重ならないようにキレイに貼ります。

3mmのマスキングをはがしたら、余分なところをカットしてすべてのマスキング工程は終了です



ここからはマスキングの上手なはがし方です。

デザインナイフで下のシルバーを傷つけないようにめくります。

※テープをはがす時はテープが鋭角(90°以内)に引っ張るようにします。約70〜80°位



マスキングテープだけを最初にはがします。

ラインテープとまとめて取りたい気持ちもわかりますが、上手くとれませんので、あせらずに!



ラインテープをはがします。

塗装の境目はラインテープでやると、とてもくっきりです。



次はエンブレムです。

エンブレムは要注意!ラインテープのように重なっているところがないので、塗装を傷つけないように細心の注意を払いながら、はがします。



テールも同じようにはがします。

はがす工程も含めマスキングの方法は以上で終わりです。
とても手間のかかる作業ですが、自分で思いどうりのラインができるのは楽しいですよ

皆さんもDIYでチャレンジしてみてはどうでしょうか?

ZRX400MKUカラーの塗装手順はこちらをご覧ください。



クリアはしっかり乾燥させます。

マークUカラーは直線と緩やかな曲線が特徴です。左右対称に歪みがないよう、集中して作業しましょう。

下記リンクも合わせてご覧ください。