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艶消し塗装手順 徹底解説! ハーレー スポーツスター編


艶消し塗装(フラットペイント)って難しい!?

そんな質問をいただくこともよくあります。
確かに普通の塗装よりも注意する点、手間がかかる点もありますが、決してプロじゃないとできないわけではありません。
ベースの艶消しブラックにアイボリーのハーレーロゴ!
このページでは艶消し塗装を写真付きで解説します。

艶消し塗装には大きく分けて2つの方法の塗装方法があります。(艶消し黒の場合)

塗装方法その1 仕上がりを重視するならコレです
黒とクリアの間にブツ取りのために捨てクリア―を吹いてますので、仕上がりもよくなります。
今回のハーレーもロゴ塗装などで段差ができるので、方法で塗装します。

塗装方法その2 
ラフな感じで簡単に塗装するならコレです
下塗りプラサフからそのまま艶消し剤を混ぜた塗料をペイントするので、作業時間はとても短く簡単ですが、捨てクリアなどはしませんので、
仕上がりは「方法その1」よりも劣ります。表面はクリアではないので、服に色が移ってしまうかも。。。


今回はハーレー スポーツスターのタンクで詳しく解説していきます。

ベースは社外の新品スポスタタンクです。
新品といえども歪みはあるので、脱脂して、#60~120番位の粗目のサンドペーパーで表面を荒らしてパテで修正しましょう。
※デコボコを滑らかにすることをスムージングと言います。


タンクをプラサフブラックに塗装します。

この工程は艶消しに限ったことではありませんが、プラサフ黒を最初に塗装して、パテの修正がうまくいっているかどうか確認します。(プラサフ黒は塗装直後はツヤがあり、凹みがわかりやすいため)
※写真は塗装後に#600耐水ペーパーで研いだ後です。


修正がうまくいったら、アイボリーを塗装します。
白に見えますが、白と並べると結構色の違いが分かります。(写真下)



ハーレーのマスキングシートを貼り付けます。

依頼者様ご希望のハーレーロゴマスキングシートを貼り付けます。
貼り付ける前に位置を決定し、テープで目印をつけましょう。
※転写シートを剥がす直前に爪などでしっかり圧着します!


ツヤありのブラックを塗装します。

仕上がり重視の塗装方法でペイントしますので、まずはツヤあり普通のブラックを塗装します。
そしてハーレーのマスキングを剥がします。


クリアを塗ってから#600番位で研ぎます。

研ぐ前は必ずクリアを塗ってください。
この段階で「ブツとり」もして、細かいところまでなるべく細かく研ぎましょう!
次はいよいよ仕上げの「艶消しクリア」塗装です。



艶消しクリアーを塗装して完成です。

艶消しの特徴は何と言っても「塗りっぱなし」です。
普通の塗装でしたら、捨てクリアを吹き、ブツをサンドペーパーで取って仕上げクリアを吹き、磨いて完成ですが、
艶消しはクリアに艶消し剤(フラットベース)を混ぜた「艶消しクリア」をゴミが入らないように一発勝負で塗装して、そこで作業はおしまいです。
ではどのようにゴミが入らないように塗装するかというと、、、


ホコリは上から下に

どんなものも重力で下に落ちます。
そこにタンクがあれば、ホコリが乗り、仕上がりが悪くなります。

ではタンクを逆さまにしましょう。
こうすれば、ゴミがついて一番目立つタンク上面が真下になり、ごみが付くことも格段に少なくなります。

いかがでしたでしょうか?艶消し塗装について少しは分かっていただけたがと思います
塗装工程はいたって簡単ですが、どのようにゴミが入らないようにするかというところに要点がありますね。
みなさんもクールに「フラットペイント」で決めてみてください。

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